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データレコーダ
データレコーダ

データレコーダは以下の2つの意味で用いられる。

  1. 計測分野での装置、データロガーとも
  2. 8ビット時代のパソコンなどで使われた、オーディオテープレコーダーを流用した補助記憶装置

計測分野でのデータレコーダ

温湿度計(ペンレコーダーの一種)

計測分野で、各種センサなどで収集したデータをリアルタイムで比較的長時間にわたって記録する装置。データロガー(Data Logger)と称することもある。

記録紙に直接記録するもの
ペンで記録紙に測定値を直接記録していくもので、「ペンレコーダー」と呼ばれる。記録し終えた記録紙をそのまま報告書に使うことができる。日単位、週単位、月単位、年単位など比較的長期間にわたって記録をとり続ける用途に適するがペンの動きが機械的に追従できないような瞬間的に急激に変化するデータの記録には適さない。
電気的に記録するもの
データレコーダでは直流成分まで記録する必要があること及び波形再現性が求められることから音声波形そのものにバイアスを重畳して記録するアナログオーディオテープレコーダーと異なり、記録方式として周波数変調ないしはPCM(デジタル記録)が用いられる。デジタル方式のデータレコーダはマルチプレクサによって様々なチャンネル数のデータを並列に取りこむことができる。

最近までは、記録メディアとしてはテープを用いるものが主流であった。かつてはオープンリール式のデータレコーダが用いられたがカートリッジ方式テープ、たとえばDAT、Hi8(DTRSの応用)、ストリーミングテープ(AITなど)が用いられるようになってきた。過去にはフロッピーディスクを用いた製品や、エルカセットを利用した製品もあった。また、アナログ通信回線のノイズ解析などにはカセットデンスケなどを使用した場合もあった。近年では、高速に大容量を記録できるハードディスクを利用する物や容量ではハードディスクに劣るが記録メディアの交換が可能なメモリカードを利用する物もある。

テープレコーダーを流用した補助記憶装置

データコーダーを標準で搭載したパソコンZX Spectrum +2(1986年)

1970年代、マイクロコンピュータが発展したが、手頃な補助記憶装置がなかった。このため、民生用に大量生産されており非常に安価で便利な記録媒体と録音再生機器である、コンパクトカセットなど(マイクロカセットも使われた)とカセットテープレコーダーを流用するというアイディアが生まれた。

CMT(Cassette Magnetic Tape:カセット磁気テープ)などとも呼ばれた(コンピュータ業界では磁気テープをMTとよく呼ぶ)。

これは、情報をFSKなどの変調方式でオーディオ周波数帯の信号に変調して記録するもので、代表的な記録方式にKCS(カンサスシティスタンダード)があり1200Hz/2400HzのFSK方式で300bpsの記録ができた。NECのPC-8000シリーズなどではキャリア周波数はそのままでシンボル長のみ短縮した600bpsでの記録を標準としていた。シャープのMZシリーズではコンピュータ本体に直接内蔵され、ソフトウェア制御によるパルス幅変調方式で記録を行い、他の機種と比較し、エラーの少ないアクセスと共に、1200bpsの速度を実現していた。この筐体に直接内蔵される専用のデータレコーダはMZ-80B、並びにその系譜にある機種では2000bpsに速度を変更すると共に、後述の通り、制御の多くもソフトウェアから行うことが可能であった。CPUからの直接制御であるため、そのタイミングの書き換えによって、そのレコーダの信頼性も手伝い、更に高速な読み書きも可能であった。別部署から発売されたX1でも、この電磁制御が可能なデータレコーダを採用しており、速度は2700bpsになっている。他に千葉憲昭の提唱したサッポロシティ・スタンダードがある。

また、コンピュータの周辺機器として使い勝手がいいようにモディファイされたカセットテープレコーダーが作られ、データレコーダと呼ばれた。

8ビット時代のパソコンにはハードディスクドライブはもとより、フロッピーディスクドライブも高価なためほとんど付属していなかった(ドライブがパソコン本体より高価ということもザラだった)ため、このデータレコーダがよく使われた。

データの保存は普通のテープレコーダーでも行えるが、データレコーダはデータの保存に特化した機能を備えている。例えば、スピーカー用と別にデータ出力専用のボリュームが付いていたり、コントロールができるものもある。そこまででなくても、リモート端子ぐらいは付いているものが多い。

N-BASICなど初期のマイクロソフト系BASICなどではデータレコーダへのセーブはCSAVE、ロードはCLOADだった。CLOAD?でベリファイも行なえる。のちのN88-BASICや富士通のF-BASIC系などでは、カセット専用命令を持たず通常のSAVE・LOADコマンドでデバイス名「CASx:」(xは数字)を指定した。

シャープのX1およびMZ-80B/2000、その後継機種のデータレコーダは、デッキのオープン、並びに、メカ部の制御(ヘッドやキャプスタンのローディング)が、ボタンを操作する人力によるものではなく、電気制御によるものであったため、コンピュータ側からレコーダの動作を制御することができた。このためHu-BASICにはカセット制御用のコマンドが用意されている。また自動頭出し(ヘッドを軽く接触させた状態で高速送りし無音部を検出するもの)もできたため、データレコーダでありながらランダムアクセスに近い使い方も可能であった。

ファミリーベーシックのプログラム保存にも使われていた。ファミリーコンピュータ本体にはカセットテープインタフェースがなく、エディットモードのあるゲームで作成した面を保存する場合にもキーボードを介してデータレコーダを接続する必要があった(それ故か重く場所を取るキーボードを接続する煩わしさを解消する為、エディットデータのみ対応のS.D.ステーションが使われることがあった)。

現代、レトロコンピューティング(en:Retrocomputing)などで実機の本体を使おうとする場合、ミニディスクレコーダーやICレコーダーなどを使ったりする。ただし位相が保証されない非可逆圧縮などに注意。

最終更新 2012年4月8日 (日) 03:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【データレコーダ】変更履歴

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