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ある日PCを立ちあげてみたら、あるはずのデータが見えなくなっていたら焦りますよね。「仕事で必要なデータがたくさん入っていたのに」とか、「大事な思い出の写真が山ほどあったのに」などなど。そんな時でも確実なのは、やはり専門の技術と設備・機器を持ったデータ復旧会社に復旧を依頼することなのでしょうが、中には自力でのデータ復旧を試しちゃう人もいるようです。
しかもその方法は様々で、「本当にこんなやり方でデータ復旧できたの?」というような例もあります。そういったデータ復旧に関連する「ウワサ」を集めてみましたのでご紹介しましょう。
ただし、あくまでウワサですので、このウワサを信じて実行すると逆にデータや機器を破壊してしまう可能性が高いと思いますので個人的にはお勧めはできません。 データ復旧は専門家に任せるのが一番です。どうしても自分でやってみたい、壊れても構わないという方だけお試しください。ただし、そのあとで取り返しのつかないことになっても責任は持てませんよ。
ハードディスクを叩くと直る?
ハードディスクは精密機器で、ちょっとした衝撃でデータが見られなくなると言われています。でも、逆にハードディスクを叩いてデータ復旧できることがあるとのウワサ?!
中のディスクが回転しなくなってしまったハードディスクを何度か叩いてみたら、ディスクがちゃんと回転するようになることもあるとか。これは、衝撃を与えることでズレていた中のベアリングが正常な位置に戻り、回転するようになったのではと推測できます。
また、ハードディスク内部の本来は離れているディスクとヘッドが、劣化などでくっついてしまったり、引っかかったときに叩くことで正常に戻ることがあるとかないとか!?
正常動作時にはハードディスクの中にある金属の円盤が高速で回転しています。ここからデータを読み取るのですが、ちょっとした衝撃で読み取り用のヘッドがディスクに触れただけでも大きな傷になり、データの読み取りができなくなってしまいます。ですから、叩くことで正常に読み出せるようになったというのは、よほど運が良かったのではないでしょうか。
それにしても、デリケートな精密機器を叩くという発想は、一昔前の家電製品を思い出しますね。昔のテレビのように「斜め45度の角度から叩くといい」なんてのがあるのかどうかは不明ですが…。
ハードディスクを振り回すと直る?
「叩く」のと少し似ている気もしますが、こちらは「振り回す」ことで直るというウワサ。
回転しなくなったハードディスクを振り回すことによって、中のディスクに加速度を与えて回転させる、ということらしいです。昔からの言い伝えのように考えられているのかもしれませんね。
逆に、振り回すことでハードディスクにとどめを刺してしまう場合のほうが多い気もします。
理屈を聞くともっともらしく聞こえる気もしますが、そこはやはり精密機器。必要以上の衝撃で最悪の事態になる可能性を考えると、振り回すなんて発想は大胆ですね。私なんかは、振り回しているうちに手からスッポ抜けて飛んでいってしまわないか、そちらの方が心配になります。
ハードディスクを冷凍庫で冷やすと直る?
PCは暑さに弱いというのはよく聞きます。精密機器は熱に弱いので納得できる気がしますね。しかし、壊れたハードディスクを冷凍庫で凍らせたらデータが取り出せる可能性がある、といったウワサがあるそうです。
ハードディスクを冷凍すると歪んだディスクが縮み、ヘッドを削ってしまうことがなくなるという理屈のようです。冷凍すると盤の歪みの矯正だけでなく、ゆるんだ電気系統を締めてくれる効果があるようだ、といった話もあるようです。
金属は温度変化で収縮しますから、たまたまいい方向に変化をもたらすことで直る可能性は確かにあるかもしれません。もちろん期待したのと逆方向に作用して余計に壊す可能性は十分にあります。そもそもハードディスクの推奨温度を下回りますし、低温化ではハードディスクのパフォーマンスが落ちるという統計データもあります。
どの程度信頼出来るのかは疑問ですが、水分の混入などで余計に症状を悪化させるかもしれないので、ジップロックなどの密閉袋に入れれば気休め程度には安心できるかもしれません。
パソコンの電源を切ると、パソコンの寿命が縮む?
電源のオン、オフで、簡単に寿命が縮むことはないと思います。
ただし、電源を入れっぱなしにすると、パソコンのハードディスクは常に動いているわけですから、何らかの原因でパソコンに衝撃が加わると、ハードディスクが壊れる可能性は高くなるかもしれません。電源が入っていなければ、衝撃による障害の影響は少なくなると予想はできます。
他にも節電の効果もありますので、使わないときは電源はオフにしたほうが良さそうです。
磁石でデータを破壊できる?
フロッピーディスクは、ディスク面が磁性体で覆われており磁力でデータを書き込みしていますので、磁石を近づけるとデータを破壊してしまいます。
ただし、USBメモリ、SDカードやコンパクトフラッシュなど、メモリ媒体は磁気の影響を受けません。「フラッシュメモリは磁性体を使っていないため、磁石を置いても何もおきません(接続端子はくっつきますが)。
ものすごく強力な磁石の場合、フラッシュメモリそのものは影響がなくても、基板に乗っている別のチップを破壊してしまう可能性はあります。ただし、USBメモリ等を壊してしまうような強力な磁石は、日常で目にすることはないでしょう。
ハードディスクについても、外部からプラッタ内のデータに影響するほど強力な磁石は、日常ではなかなか目にすることはないと思われます。そもそもハードディスクの内部にもヘッドを動かす比較的強力な磁石が入っていますので、普通の磁石で壊れることはそうそうないでしょう。
データ復旧が必要な皆さまへ
民間療法でハードディスクが直るというのは、確かにありますが、相当運がよくないとハードディスクを余計に壊す可能性のほうが高いです。
確実にデータ復旧させたいのであれば、安心して依頼できるデータ復旧企業を選びましょう。
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